夏目漱石『夢十夜』を形態素解析とマルコフ連鎖で再構成するスクリプトです。リロードするたび文章は変わります。


第139夜


こんな夢を見た。

腕組をして、みんな長い髯を生やしていたんだなと始めて悟りながら、しかもその悟りを利用する事ができずに、無限の後悔と恐怖とを抱いて黒い波の方へ流れて来て、握っている束がにちゃにちゃする。

この蹄の痕の岩に刻みつけられている間に、角が取れて滑かになった。行灯も蕪村の画も、畳も、違棚も有って無いような、無くって有るように見えた。

短刀を引き摺り出した。ぐっと束を握って、その小僧が自分の過去、現在、未来をことごとく照して、寸分の事実も洩らさない鏡のように言った。

乗合はたくさんいた。



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