夏目漱石『夢十夜』を形態素解析とマルコフ連鎖で再構成するスクリプトです。リロードするたび文章は変わります。


第940夜


こんな夢を見た。

この態度を眺めて、これでも死ぬのかと思った。どうも不思議な事にはいつの間にか眼が潰れて、青坊主になって、敵の大将は、弓の真中を右の手で座蒲団を捲って、右を差し込んで見ると、若い男は、すかさず、あの鑿と槌の使い方を見たまえ。

そのうち船は例の通り黒い煙を吐いて波を切って進んで行く。凄じい音を立ててその跡を追かけているような心持がする。

左右の眉が太く接続っている。その頃髪剃と云うものは無論なかった。ただ「御父さん、その杉の根の処だったね」と聞いてもやはり「あっち」と答えるようになった。

大将は草の上に胡坐をかいていたんだなと考えながら、やはり立って見ていたようである。しかも対等だ。



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