夏目漱石『夢十夜』を形態素解析とマルコフ連鎖で再構成するスクリプトです。リロードするたび文章は変わります。


第206夜


こんな夢を見た。

もし悟れなければ自刃する。侍が辱しめられて、生きている訳には行かない。綺麗に死んでしまう。

或時サローンに這入ったら派手な衣裳を着た若い女が向うむきになって、洋琴を弾いていた。よほど無教育な男と見える。

時々「今に」だけを覚えたのみである。ただ不思議な事にはまるで頓着していた。

懸物が見える。和尚の薬缶頭がありありと見える。鰐口を開いて嘲笑った声まで聞える。怪しからん坊主だ。どうしても、勘定しても、しつくせないほど赤い日が頭の上を通り越して行った。

子供の声に相違ないが、言葉つきはまるで大人である。その波はすこぶる広いものであった。自分は大変心細かった。



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