夏目漱石『夢十夜』を形態素解析とマルコフ連鎖で再構成するスクリプトです。リロードするたび文章は変わります。


第969夜


こんな夢を見た。

運慶が生きている訳には行かない。綺麗に死んでしまう。

そのうち船は例の通り黒い煙を吐いて波を切って進んで行く。凄じい音を立ててその跡を追かけているようであった。

家へ帰った。

広い寺だから森閑としていた。神さんは手を細い帯の間に突込んだまま、どこへ行くのだか知れない。ただ波の底から焼火箸のような大きなもので酒をぐいと飲んで前のような剣をするりと抜きかけた。

何だか皮で作った足袋のように開いて、掌を大将の方へ静かに落ちて行った。一つと自分は勘定した。左を見ると闇の中を飛んで来る。



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