夏目漱石『夢十夜』を形態素解析とマルコフ連鎖で再構成するスクリプトです。リロードするたび文章は変わります。


第376夜


こんな夢を見た。

父がどこかへ行った。田の中の蛇を見せるだろうと思ってたと云った。大将は草の上で、今夜また入室する。そうして盲目である。

庄太郎が女に攫われてから七日目の晩にふらりと帰って来なかった。ただ船の動く周囲だけはいつでも真白に泡を吹いて、輪の上をぐるぐる廻り出した。

ところへ忽然隣座敷の時計がチーンと鳴り始めた。

すると何だか知ってるような気がし出した。けれども痛い。苦しい。無はなかなか出て来ない。しまいに肩にかけた箱の口を開けて、手拭の首を、ちょいと撮んで、ぽっと放り込んだ。

子供ながら、この爺さんの年はいくつなんだろうと思った。それである晩、あたりに人のいない時分、思い切って海の中へ這入り出した。



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