夏目漱石『夢十夜』を形態素解析とマルコフ連鎖で再構成するスクリプトです。リロードするたび文章は変わります。


第2961夜


こんな夢を見た。

それから日が沈むでしょう。——赤い日が東から出た。大きな赤い日であった。立つと膝頭まで来た。その刀の入れ方がいかにも無遠慮であった。

山門で仁王を刻んでいると云う評判だから、蒲団をもとのごとく直して、その弓を草の上にぶつけて、骨も肉もめちゃめちゃに砕いてしまいたくなる。

はっと思った。どうも不思議な事にはいつの間にか眼が潰れて、青坊主になって、敵の大将は、弓の真中を右の手を楓のように闇の中に尾を曳いた。

はっと思った。

敵の大将は、弓の真中を右の手で握って、赤い鞘を向へ払ったら、冷たい刃が一度に暗い部屋で光った。凄いものが手元から、すうすうと逃げて行くように思われる。



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