夏目漱石『夢十夜』を形態素解析とマルコフ連鎖で再構成するスクリプトです。リロードするたび文章は変わります。


第700夜


何だか皮で作った足袋のように開いて、掌を大将の方へ真直に行った。自分は大変心細くなった。自分も見ていた。

懸物が見える。行灯が見える。畳が見える。行灯が見える。和尚の薬缶頭がありありと見える。鰐口を開いて嘲笑った声まで聞える。

お前は侍ではあるまいと言った。すると、黒い眸のなかに鮮に見えた。しかしいろいろな顔をして聞かせた。そうしてもう少し行けば分るように思える。

真中に置いた。それから手拭の周囲に、大きな丸い輪を描いた。しまいには焼火箸のような息をふうと吹いた息が、障子を通り越して行った。



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