夏目漱石『夢十夜』を形態素解析とマルコフ連鎖で再構成するスクリプトです。リロードするたび文章は変わります。


第1574夜


こんな夢を見た。

襖の画は蕪村の筆である。侍なら悟れぬはずはなかろうかと向うを見ると闇の中に尾を曳いた。それでも百年がまだ来ない。

懸物が見える。畳が見える。和尚の薬缶頭がありありと見える。鰐口を開いて嘲笑った声まで聞える。怪しからん坊主だ。

ところへ忽然隣座敷の時計がチーンと鳴り始めた。

或時サローンに這入ったら派手な衣裳を着た若い女が向うむきになって、洋琴を弾いていた。その次のにも運悪く掘り当てる事ができずに、無限の後悔と恐怖とを抱いて黒い波の方へ真直に行った。



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