圧縮ドグラマグラ


夢野久作『ドグラ・マグラ』を形態素解析とマルコフ連鎖で圧縮してみました。


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紙を展べ、自ら版に起して洽ねく江湖に頒たん事を念へり。かくて滞留すること半載あまり、折ふし晩秋の月円かなるに誘はれて旅宿を出で、家人を招き集めて演べけるやう、やをれ悪僧其処動くな。

這は御遠路のところ、まことに御苦労千万也。かゝる折柄、此の唐津藩の御家老職、雲井なにがしと申す人、此事を聞き及ばれ、かく御沙汰ありしものに侍り。

万一、この秘密の研究の内容が、徹頭徹尾、人を迷わすように仕組まれている色情狂か何かを使って現われた西洋の妖怪のように突立っている巨大な紳士の小さな、ドンヨリと曇っていた呉一郎の頭のモシャモシャした髪毛の中から蒸発して行ったが、血統というもの、現在の呉一郎でなければならぬ巻物で、出来上ったら天子様に差し上げねばならぬ……と考えましたので、現に只今でも引続いて精神科学応用の犯罪が流行するであろう事を、正木先生が主任教授となっているじゃないか知らんと、キョロキョロそこいらを見まわし初めた……チャカポコチャカポコ……それは誰なんですね

すると私の前額部が、何かしら固いものに衝突って眼の前の蒼白長大な顔面に全神経を襲われつづけていた正木博士のこっちに振り向いた顔を、膝小僧に乗っかる位低くして来るから……

眼から見ると、パチリパチリと大きく二三度瞬をした。

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ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)
ドグラ・マグラ (下) (角川文庫)